歯科矯正の基本情報
矯正治療の不安
矯正治療の不安について
矯正治療を始めるにあたって、色々な不安があると思います。
・矯正の一般的な治療期間は年単位だし、途中で嫌になってしまわないか?
・歯をワイヤーなどで動かすのだから痛みがあるのではないか?
・ワイヤーを入れたりすると見た目が悪いのではないか?
・保険が利かないからすごく高額な費用がかかるのではないか?
など、心配に思われることは様々です。
私たち丸子歯科のスタッフは、そういった患者さんの不安や疑問を一つ一つ解決していく為にしっかりと相談させていただきます。
費用は高額?
確かに矯正治療の費用は高額です。健康上問題がある時の治療以外は保険外となります。
しかし、その費用以上のメリットがあります。
きれいな歯並びになると、自分に自信がつき何事にも前向きになり、大きくお口を開けて笑うことができます。
また、医学的な方面からみてみると、口腔清掃がしやすくなり、虫歯や歯周病になりにくく、自己管理がある程度できれば一生自分の歯で過ごす事ができます。
現実に80歳で20本以上の歯が残っている人の大半はきれいな歯ならびをしています。
実際に当医院で矯正治療をされた患者さんからも喜びの声を多くいただいております。
治療期間は長い?
矯正の治療期間は、その方の歯並び状況、年齢、治療法によってもかなり異なるので、一概に『これくらいかかります』とは言えません。
例えば、ワイヤーなどを使って全体的に矯正をすると年単位の治療になってきますし、また、かぶせ物による前歯の数本の小範囲の歯並びの改善であれば、数ヶ月で終わることもあります。
私たち丸子歯科スタッフは患者さん一人一人に適した治療方法を提案させていただきますので、治療期間等でお悩みの方は御相談ください。
見た目が悪い?
歯列矯正と言われると多くの方は金属の装置と、ワイヤーをイメージするかと思います。
そのため、見た目が気になるといった不安が出てくるのは当然かと思います。
しかし、ワイヤーによる矯正が適用になった場合でも、セラミックの装置とホワイトワイヤーを選択されれば、見た目の問題は少し改善されるかと思います。
また、全ての矯正治療がワイヤーを着けるわけではなく、かぶせ物による矯正、マウスピース矯正、夜寝ているときだけ装着する予防矯正(ビムラータイプ)など、見た目を気にしないで治す矯正方法もあります。
しかし、歯並びの状態や治療法、年齢によって適用にならない場合がありますので、矯正を悩まれている方は一度ご相談下さい。
痛い?
歯を強制的に動かしていくのですから、痛みが強いのだろうかと心配されるのも当然です。
痛みの有無については、装置の種類によっても変わってきますし、人によっても痛みの感じ方が違うため、一概にどれだけ痛いかと表現できません。
しかし、多くの人が矯正で歯並びを治していますし、実際に患者さんの声をきいてみると、「最初の2,3日は痛み違和感が少しあるけれど、一週間もすれば平気になりました」と多くの方がいわれます。
わかりやすい説明とサポート
「矯正治療って高いって聞くけど、いくらくらいかかるんだろう…」
「歯が動くってどういうこと?痛みは?」
患者さんとお話していると、こんな意見や不安をよく耳にします。
たとえ治療自体はきちんとしていても、「分からないまま治療を受ける」ことはとても不安だと思います。
私自身も初めて受診する内科や耳鼻科では、「今日はどんなことをするのかな」と多少なりとも不安な気持ちになります。
わかりやすい説明とサポートを心がけています
当院では、なるべくみなさんが抱えるそんな不安を少しでも減らすために、色々な取り組みを実施していますので紹介します。
診療前には・・・
1)まず受付にて、少し詳しい問診表にて、ご自身の治療に対する希望を聞かせて頂きます。
そのご要望を吟味したうえで治療方法を相談します。
2)待ち時間に、医院の方針と治療内容等の案内が待合室のテレビに流れていますので、是非ご覧ください。
問診時も当院のパンフレットをお渡しします。
3)カウンセリングコーナーで、ご要望やお悩みをしっかり伺うようにしています。まずお口全体のレントゲン写真をお撮りして、それを元に治療方針などのご相談をさせて頂きます。
今まで悩んでいたことなど、矯正以外のことでも、何でもご相談下さい。
診療中には・・・
1)口の中の診査と共に、レントゲン写真にてお口の状態を詳しく診断し、その状態に合わせたパンフレットを用いてわかりやすく説明します。
初めて来院された方にはレントゲン写真をプリントしてお渡しします。
2)矯正を希望された方は、まずお口の写真、矯正用レントゲン、歯並びの模型で今の状態を確認します。
その後お口の中の唾液、細菌の検査など、治療開始前にしっかり検査をしていきます。
3)治療が始まると、色々な装置が順番にお口の中に入ります。
そのつどプリントをお渡しして、今何をやっているのかしっかり説明しながら進めていきます。
4)歯並びが整うまでは定期的(月1回)に来院して頂き、進行状況を確認しながらお口のケアをしていきます。
虫歯予防のため、3カ月に1回はフッ素塗布も無料で行っています。
歯がきれいに並び終わったら・・・
1)今の歯並びを維持する為、後戻り防止装置を入れ、3~4ヶ月ごとのメインテナンスに入ります。
後戻り防止装置を入れてから5年間はフッ素無料です。
2)後戻り防止装置を入れてから、状態に応じて約2~3年はしっかり使っていただきます。
2~3年経ってからも歯は少しずつ動いていくので、上の歯にはめる装置は夜寝ている間のみなるべく毎日使っていただき、下の歯に付いている装置は親知らずを抜いてからはずすことになります。
治療期間の目安について
第1ステージから開始した場合の期間
5~8才の早い年齢で開始する第1ステージでは、主に反対になっている咬み合わせ(受け口)を一旦正常に戻すことが主な目的です。
それだけなら、期間は半年から1~2年で終わりますが、その後の経過によっては更に期間が延びることもあります。
第2ステージから開始した場合の期間
7~11才(主に小学1~4年生)から開始する第2ステージでは、骨の成長期を利用して、顎の骨を拡げることが目的です。
顎の骨は、装置を正しく使って頂ければ約1mm/月、ひろがります。
ですから、仮に10mm顎の骨を拡げようと思えば期間は約1年かかります。
必要な顎の骨の拡大量によって期間は1年~3年と幅があります。
上記の目的を達成して、矯正終了(経過観察)となることもありますし、細かい仕上げのために第3ステージに進むこともあります。
第3ステージから開始した場合の期間
乳歯列から永久歯列に本格的に移行する時期(小学5年生くらいから)に開始するのが第3ステージです。
基本的には全ての永久歯が揃うまでみていきます。(中学1~3年生くらいまで)
そのため、なかには小学5年生くらいから中学3年生くらいまで矯正装置がついているお子さんもおられますが、実際にはそれより短い(平均2~3年)場合も多いです。
また、永久歯が全て揃わなくても、歯並びが十分に良くなればそこで装置を外せる場合もかなりあります。
矯正期間まとめ
第1ステージから第3ステージまで、
いつから開始が必要か、によって期間は変わります。
以下、よくあるケースです。(平均的な年数)
- 第1ステージのみ→半年~1~2年
- 第2ステージのみ→1~2年
- 第3ステージのみ→2~3年
- 第2ステージ+第3ステージ→4~5年
- 保定期間(歯が動かないようにする装置を入れる期間)→2~3年
矯正治療の流れ
当院で矯正治療をされる場合の流れをご紹介します。
審査・診断
レントゲン・歯型・口腔内・顔の写真などで、使用する装置、抜歯の必要の有無、治療期間などを決定します。
矯正治療開始
装置をつけて、歯の移動、顎の大きさなどの調整を行います。
装置の除去と保定装置
歯がきれいにならんだら、矯正装置をはずし、後戻り防止のための保定装置を新しく装着します。
定期検診・観察
後戻りがないか、せっかくきれいに並んだ歯がむし歯になっていないかなどを検診します。
※一般的な内容になっています。
患者さんの状態により、治療の流れや時間が多少ことなります。