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半永久的に歯並びは変わらない?
ワイヤーなどで歯を動かす治療が終了して、矯正装置が外れると次は保定装置と呼ばれるものを付けます。
保定装置とは、歯を動かす治療と同じくらい大切な治療です。矯正治療によって綺麗に並んだ歯も、矯正装置を外すと元の位置に戻ろうとする力が働き、ズレてきてしまいます。
これを防ぐために、歯が安定するまで歯をとめておく装置が保定装置です。
● リテーナー(取り外し式装置)…主に上の歯に使用
<装着後6ヶ月間…常につける>
歯が元の位置に戻ろうとする力が強いため、食事中と歯磨き時、プールや歯をくいしばるスポーツをする時以外は常につけるようにしてください。
<6ヶ月後~2年間…就寝時のみつける>
外したままの期間が長いと(1週間程度)歯が動いてしまって、装置が入らなくなるので、忘れずに入れてください。
半年以上経つと、すり減ったり、穴が開くことがあります。状態により再製作します。
※2年間入れていても、装置を長時間外すと歯が動くことがあるため、1週間に1回程度就寝時に装着することをおすすめします。
● 保定ワイヤー(取り外し不可の装置)…主に下の歯に使用
※ 18才までは、つけたままになります。
<2~3年間…つけたまま>
<3年後~…>
下の親知らずがある場合
・親知らずを抜いて
1.18才頃装置を外す
2.装置を外さない(16才以降)
・親知らずを抜かないで
1.前歯の位置が動く可能性があるが、装置を外す
2.当分の間、装置を外さない
下の親知らずが元々ない場合
1.装置を外す
2.装置を外さない
※ ただし、親知らずを抜いても個人差はありますが、装置を外すと歯が動くことがあります。
歯は生きている限り、動きつづけます。矯正治療が終了しても、正しいケアを忘れず、3~4ヶ月ごとの検診での通院をおすすめします!
矯正装置の種類
ブラケット
永久歯の矯正歯科治療に使い、それぞれの歯に付け位置を調整します。
ブラケットにはシルバーの金属製のものや、白くて目立たないセラミック製のものなどがあります。
プレート(床矯正装置)
主に乳歯から永久歯に生え変わる時期にあごを広げるために使います。
自分で装置の取り外すことができます。
リンガルアーチ・クワドヘリクス
大臼歯に装着したバンドに金属のやや太いワイヤーを取り付け、そこから伸ばした細い個々の歯の移動を行います。
歯の内側にある金属線なので目立たず歯の移動を行うことができます。
チンキャップ
帽子とあごにあてる部分とをゴムでつないで下あごの成長をおさえる装置です。成長期(男12~14歳頃、女10~12歳頃)になる前(5~8才頃に)下あごの成長をコントロールすることで下あごの過度の成長を抑制します。
上顎前方牽引装置
頭にかぶる帽子と口の中の装置をつないで、上あごの骨の前方への成長を促進しながら下あごの成長をおさえる装置です。
前歯の受け口の治療に有効で、8歳以前より治療を始める必要があります。
リテーナー
移動した後の歯が後戻りしないための装置です。
自分で取り外しができます。
保定開始直後は一日中つけ、半年~1年ぐらいしたら夜だけとし、通常2~3年は使います。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、取り外しが可能な透明のマウスピース型の矯正装置です。
自分で簡単に装着、取り外しができて、軽くて目立ちにくい材料、形状なのが特徴です。
歯並びによってはこの装置では対応できない方もいらっしゃいますが、固定式装置に抵抗がある方や、見た目が気になる方におすすめの方法です。
機能的矯正装置(ビムラー)
ビムラーは、取り外しができる装置で「機能矯正装置」と言われています。
「機能矯正装置」とは舌や唇、頬の力をコントロールして矯正を行う方法で、床矯正装置にはない力も使って矯正を行うことができます。
機能的矯正装置(ムーシールド)
下の歯が上の歯より前にでている受け口を改善する装置です。
直接、歯を移動させる装置ではなく、受け口の原因となる筋機能のアンバランスを修正する機能的矯正装置です。
矯正をした後ホワイトニングはできますか?
矯正をした後にホワイトニングはできます
しかし、矯正とホワイトニングを同時にすることは基本的には出来ません。
矯正は歯並びやご本人の希望によって装置や方法も違います。
矯正は主に
・個々の歯にブラケットという装置をつけてワイヤーを使って歯を動かす方法
・取り外し式の装置で顎を広げていく方法
・マウスピース型の装置で歯を動かす方法
などがあります。
後戻りを防止するための装置
どの方法にしても歯並びが改善された時点で、後戻りを防止するための装置がほとんどの場合入ります。
後戻り防止装置は上あごのみ取り外し式になります。(リテーナー)
リテーナーは基本的に矯正直後は非常に後戻りしやすいため、6ヶ月間は食事と歯磨き時以外はずっと使っていただきます。
その後、夜のみの使用になります。
ホワイトニングする時にはホワイトニング用のトレーを作ります。
ホワイトニング用のトレーはリテーナーより軟らかい材質になり、後戻りしやすくなってしまうため、矯正後すぐのホワイトニングはあまりオススメはできません。
ただし、お急ぎホワイトニングを希望する場合にはご相談下さい。
リテーナーとホワイトニングトレーの使い分けや手順などご説明します。
費用について
費用は装置代として、上下別料金になりますので、上のみで10000円(税別)、下のみで10000円(税別)、上下希望される方は20000円(税別)になります。
ホワイトニングは薬剤を使って歯を白くしていきますので、そのための薬剤は別途必要で1本1000円(税別)になります。
必要な薬剤は個人差はありますが、平均すると3~5本が目安になります。
ご自身がどの程度まで白くしたいかによって本数も違ってきます。
※矯正をしていない方がホワイトニングのみを希望される場合には1装置(上のみまたは下のみ)28000円(税別)となります。
矯正した後、きれいに並んだ歯はずっと維持できますか?
矯正装置で動かした歯は、装置を外したままにしておくと元の位置に後戻りすることがあります。
特に、装置を外してから6ヶ月程は歯が元の位置に戻ろうとする力が強いため、そのままにしておくと後戻りをすることが多くなります。
これを防ぐために、歯の位置が安定するまでおさえておく装置をつけます。
主に上の歯にはリテーナーと呼ばれる透明のマウスピースタイプの取り外し式装置を入れます。
装着後6ヶ月間は食事中と歯磨き時、プールや歯を食いしばるスポーツをする時以外はずっと装着します。
6ヶ月後からは2年間程、就寝時のみ装着になります。
外したままの期間が長いと(1週間程度)歯が動いてしまい、装置が入らなくなるので、忘れずに入れて下さい。
半年以上経つと、すり減ったり、穴が開くことがあります。
状態により再製作しますのでご連絡下さい。
下の歯には、前歯の裏側に、保定ワイヤーと呼ばれる取り外し不可の固定式の装置を装着します。
2~3年間はつけたままの状態になります。
ただし、下の親知らずがある場合には、親知らずの影響で歯が動いてしまう可能性もありますので、抜歯の相談をさせていただきます。
3年経過後も親知らずを抜歯されない場合には、歯の裏側の装置をつけたままになることもあります。
せっかくきれいになった歯並びです。
安定するまで頑張りましょう!!
外れた、歯ぐきにあたって痛い、ゆるくなった、などは早めに連絡して下さい。