小児矯正は早いうちから、、、
「いつから矯正を始めたらいいでしょうか?」
という質問をよく受けます。
出っ歯、受け口など、顎のレベルで歯並びがずれてしまっている場合、成長期に骨が育っていく力を利用して治療します。
ですから、このような場合、成長がある程度終わってしまう中学生では遅すぎるのです。
また、子供さんの歯は虫歯にかかりやすく、これから永久歯が生えてくる状態です。
小さい頃から歯を見させていただいている場合、これから成長していくにつれて悪さをしそうな歯があれば、早い時期に歯を正しい位置に移動させることもします。
歯並びがご心配な場合
家を作る際の土台作りをする時期だと思ってください。
しっかりした土台があって、はじめてしっかりした家が建てられるのです。
個々の状態によって治療の開始時期は違ってきます。
特に子供ではできるだけ早めに治療を開始しなければならない場合もあれば、ある程度永久歯が生え揃ってから、一気に治した方が良い場合もあります。
歯並びについてご心配な方は、一度ご相談下さい。
年齢ごとの矯正治療の目安
個人により年齢に若干のずれがあります。
第1ステージ(5~8才) |
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第2ステージとりはずし式装置を使用して顎骨の成長コントロール (7~11才) |
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第3ステージ固定式装置を利用して本格的矯正治療 (10~成人) |
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第4ステージ動的移動終了後約3年間 (12、13才) |
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第1ステージ(5~8才)
下顎前突(受け口)は5~7才くらいで矯正をスタートした方が良い場合が多く、
前歯の永久歯が生えてきたらご相談下さい。
また奥歯(6才臼歯)の咬み合わせが反対の場合も
5~7才で矯正した方が良い場合が大半です。
また、萌出位置の著しい変位とは永久歯のねじれが60度以上あり、
咬み合わせのずれの原因になってしまっている場合です。
この場合も早めにご相談下さい。
第2ステージ(7~11才)
とりはずし式の装置を使って矯正する場合、上2本下4本が萌出した時に
矯正の相談をさせていただきます。
永久歯が生えるスペースが足りなくて歯並びがガタガタしている場合や、
上顎前突(出っ歯)の場合はこのタイミングでスタートすることが多いです。
特に、永久歯同士が重なって生えてきた場合は
上の前歯4本がみえてきたら早めにご相談下さい。
第3ステージ(10~15才)(~成人)
わずかなねじれやズレ、隙間がある場合や、咬み合わせが深いケースでは、
犬歯(糸切り歯)の萌えた頃に相談さえて頂くことが多いです。
また、歯並びのガタガタが激しい場合にも、1~2本抜いてこの時期からの開始です。