大人の矯正(ブラケット+ワイヤー・マウスピース矯正)
大人(18才以上)の矯正は、歯周病などの問題がなければ、何才になっても可能です。
大人になってから矯正する場合、どのような装置を使うのか紹介します。
大人の矯正で使用する装置
1.ブラケット+ワイヤー
上の図のように、個々の歯に小さな装置(ブラケット)とワイヤーを通して、歯を動かしていく方法です。
構造的には100年以上前からある、最も一般的な方法です。
歯の位置や向きをワイヤーによって動かしていく方法で、ワイヤーを付けてからは、月に1度くらいの来院でOKです。
ブラケットやワイヤーは自分では取り外すことができませんが、ほとんどの方はすぐに慣れてしまいます。
一般的には、金属の材料(上図左の写真)を使いますが、目立って気になる方にはセラミックなどの白い材料(上図右の写真)もオプションとして選んで頂けます。
このブラケット+ワイヤーを用いた方法で、ほとんどの症例の改善が見込めますが、
- 著しい反対咬合(受け口)
- 骨格的な歯列のずれ
- 上の前歯と下の前歯の間が大きくすいている状態(開咬)
などは、骨格的なずれが大きい場合のみ外科的に矯正をしなければ改善しないこともあります。
当院では、
「ティップエッジシステム」 「3Dシステム」
「デーモンシステム」 「スピード矯正」
といったシステムを導入しております。
こういったシステムを組み合わせることで、歯に必要以上の負担をかけず
痛みが少なく
少しでも早く終わる
ための技術を日々研究しております。
2.マウスピース矯正
上の図の様に、歯に透明なマウスピースを付けるだけで矯正できる、画期的方法です。
(1~2週間に一度くらいの装置の交換が必要です)
固定式の装置を付ける必要がない(まれに、小さな固定式装置を付けることもあります)ため、見た目が目立たず他の人から矯正をやっていることが分かりません。
食事や歯磨きの時には外すことが出来て、衛生的です。
ただし、歯を大きく動かす必要のある症例には向きません。
主な適応症は、
移動させたい歯の位置や、ねじれが4mm以内
主に前歯のねじれや向きを改善したい時
前歯だけ改善したい人(突出など)
3.その他の装置
大人の方の矯正の大半は
1 ブラケット+ワイヤー
2 マウスピース矯正
で行っておりますが、歯列の内側に入れる目立たない装置(リンガルアーチ)なども、必要に応じて使う場合があります。