中には抜歯をした方が好ましい結果を得られる場合もあります。
虫歯でもない健康な歯をなぜ抜かなければいけないのでしょう。

それは、主に受け口や出っ歯などを改善させるために出過ぎた前歯を後ろに移動するための空間を確保するためであったり、奥歯を後方に動かすのが難しい場合です。

特に、顎の骨がすっかり成長してしまった成人の場合には顎を広げる治療が無理なので抜歯が必要になってしまうことが多くなります。

歯

この場合の抜歯は、例えば5人掛けの椅子にはどんなに詰めても6人は座れないので、1人が席を譲らなければバランスがとれない、というような状態に似ています。

このとき抜く対象となる主な歯は、前歯から数えて4番目か5番目の歯になることが多いです。
この歯が選択される理由としては、咀嚼に影響が少ないこと、前歯を動かしやすい場所にあって日本人に多い八重歯のとなりに位置していることなどがその理由です。

誰だって健康な歯を抜きたいなどという気はないでしょう。
治療する歯科医師にとってもそれは同じ事です。

丸子歯科では、なるべく削らない・抜かない治療を心がけていますので矯正歯科治療でもそれは同じ事だと考えています。

そのため、歯を抜くか抜かないかについては、患者さんのご要望をお聞きした上で慎重に検討させていただいております。