矯正前の検査~唾液リスクテスト~
矯正をする前に必要な検査はいくつかあります!
現在の歯並び、顎の状態を把握するための検査
・歯の型をとり、模型を作る
・レントゲン写真を撮る(正面、横向き)
・口の中の写真を撮る
虫歯予防のための検査
・虫歯菌の顕微鏡による検査
・カリエス(虫歯)リスクテスト
(唾液リスクテスト)
(う蝕活動性試験<虫歯菌の強さ>)
・染め出しによる磨き残しチェック
など様々な検査を行っています。
なぜ、カリエスリスクテストを行うのでしょう?
矯正を始めると必ず何らかの装置が口の中に入ります。
そうすると、虫歯になるリスクがあがってしまいます。
それを予防するために、矯正をスタートする前に唾液や虫歯菌の性質を知り、対策を行うために検査をします。
唾液リスクテスト
食物を食べた時口の中の酸が急激に増加します。
このテストは口の中が元の状態に戻る早さ(唾液緩衝能)を調べます。
口の中に酸が永くとどまると虫歯になる危険性が強くなります。
また、唾液の分泌量も測定します。唾液の分泌量が多いほど酸を洗い流しやすくなります。
ディフェンスパワーを強くするために(歯を守ろうとする力)
①硬い物をよく噛んで唾液をたくさん出す
・水分の少ない物(フランスパン・丸干しイワシなど)は
唾液分泌を促進します。
また、食事中はお茶や水を飲まず、食後に飲むようにしましょう。
・食物の形が大きいものは、前歯で噛み切らなければいけないので、咀しゃく回数が自然に増加します。
・歯ごたえのある硬い物を食べましょう。
食材の加熱時間を短くするなどの工夫も必要です。
・キシリトールガムなどを噛むのもいいでしょう。
②フッ素入りの歯磨き剤を使用する、フッ素を塗る
・歯科医院で定期的にフッ素を塗りましょう。また、家庭で使うフッ素を併用すると、より効果的です。
③シーラントで歯の溝をうめる
・特に6才臼歯の溝は深く、汚れが落としにくいので、予防をして虫歯を防ぎましょう。